やる気さえあれば, 計算機を使ったあらゆる研究を行うことができます. 以下のような研究テーマを考えていますが,これに限らず, やりたいことがあったら提案して下さい.
また,デザイン工学科内の他研究室と連携した研究についても提案歓迎です.
ユビキタスコンピューティング:
計算機が日常生活において,どこにでもある (遍在する) ことを, ユビキタスコンピューティングと言います.実は,電子マネーのICカード, 携帯音楽プレーヤ,携帯電話などなど,既に身の回りは計算機で一杯ですが, まだまだ計算機の能力を生かしきっているとは言えません. その理由の一つは,計算機が実世界の状況を理解していないからです. この研究テーマにおいては,一つのセンサー (例えば,加速度センサー) の 特性を徹底的に理解し,信号処理等の技術を用いて, センサー情報から実世界の状況をどこまで理解できるのかについて研究します.
例: 加速度センサーを用いた物の状態検知の研究
例: 加速度センサーを用いたジャスチャー認識の研究
モバイルコンピューティング:
計算機オペレーティングシステム (OS)は, さまざまなハードウェアデバイスの能力バランスの上に設計されており, 新デバイスが登場すれば,ベストなアーキテクチャは変わります. 最近の例ではSSDなどがありますが,今後,重要なデバイスとして, 大容量で高速な不揮発メモリ(MRAM)が普及すると考えられます. この研究では,MRAMの能力を生かす計算機システムについて考えます.
例: 不揮発メモリを用いた次世代オペレーティングシステムの研究
例: クラウド技術を用いたステートレス計算機の研究
インターネットサービス:
今,インターネット上には,本当に数え切れないほどのサービスが登場し, その勢いはまったく衰えません.だからと言って, 自分の要望にピッタリ適合したサービスがあるかと言うと, そうでもないことが多いのではないでしょうか. この研究テーマでは,既存のサービスとサービスを簡単に統合 (マッシュアップ) して新サービスを作れるツール, あるいはその時々の状態にあわせて挙動を変えるサービスを作り出すためのツール などの研究をします.
例: リソースの局所性を利用したWebアプリケーション実行環境の研究
例: Webアプリケーションのマッシュアップ用言語の研究
プログラミング言語:
これは私個人のライフワークのような研究ですが,やりたい人がいれば, 一緒にやりましょう.
例: 融合型プログラミング言語処理系の研究.
連携研究の例:
あなた自信で考えてみてください.
その他:
何をやったらいいのかよく分からないんだけど,という人は, 自分が面白いと思う技術をまず決めて,それをどう使うかを考えるのも一つの手です.
コンピュータグラフィクスを描いてみたい.→ GPGPUを用いた情報可視化の研究.
ゲームに興味がある.→ ビジュアル言語の研究.高速オンラインゲームサーバの研究.
数学的なこと,理論っぽいことが好き.→ 言語の意味論の研究.
その他なんでも,相談してみて下さい.